PHPとYOUTUBE DATA API v3で動画のIDからサムネイルを取得する

カテゴリー:API関連メモ

作成日付:2020年5月13日

更新日付:2020年5月15日

YOUTUBE DATA API v3を使用して指定した動画IDのサムネイル情報を取得します。HTTPリクエストはPHPのcURLを使用します。YOUTUBE APIを使えるようにするところから実際にサムネイル情報(JSONデータ)を取得するまでのメモ

目的

YOUTUBEの動画を自分のWEBサイトでリストをしたい場合、YOUTUBE動画のサムネイルをその都度ダウンロードして画像を参照させるのは面倒だったため、目的のYOUTUBE動画IDからサムネイル情報を取得できるようにする。

YOUTUBE上の任意の動画情報を取得したい
YOUTUBEへのAPIリクエストをPHPで実行したい

目次 PHPとYOUTUBE DATA API v3で動画のIDからサムネイルを取得する

1	結果 PHP cURLを使用したAPI実行
2	方法フロー googleアカウントを使用してYOUTUBE APIを有効化する YOUTUBE DATA API v3を有効にする APIリクエストを送るために使用するAPI KEYを作成する PHPでYOUTUBE動画の動画IDを使用してサムネイルを取得する
3	参考
4	その他 cURLでリファラ設定をしなかった場合のエラー YOUTUBE動画クエリ結果で返されるJSON YOUTUBE動画が存在しなかった場合で返されるJSON

結果

Google管理コンソール上で新規のプロジェクトと、APIが有効化され、API KEYが設定された状態になる。
API KEYの設定は、API KEYを使用できる場所と使用するAPIを設定する。
その状態で自身のWebサイト上からcURLを使用してYOUTUBEにHTTPリクエストを送信する。

PHP cURLを使用したAPI実行

続きを読む

 function get_video($url, $query = array() , $api_ref){
   if ($query) $url .= ('?' . http_build_query($query, '', '&', PHP_QUERY_RFC3986));

   // curl init
   $ch = curl_init();

   // curl set url and option
   curl_setopt($ch, CURLOPT_URL, $url);
   curl_setopt($ch, CURLOPT_SSL_VERIFYPEER, false); // https の場合、証明書検証をしない
   curl_setopt($ch, CURLOPT_RETURNTRANSFER, true);
   curl_setopt($ch, CURLOPT_REFERER, $api_ref);

   $res = curl_exec($ch);

   // curl end
   curl_close($ch);

   return json_decode($res);
 }

 $api_key = 作成したAPI KEY;
 $api_ref = 設定したリファラ;
 $youtube_id = 目的のYOUTUBE動画ID;

 $response = get_video('https://www.googleapis.com/youtube/v3/videos', array(
    'key' => $api_key,
    'id' => $youtube_id, // ID
    'part' => 'snippet', // 取得するデータの種類 (タイトルや画像を含める場合はsnippet)
    'type' => 'video', // 結果の種類 (channel,playlist,video)
 ), $api_ref);
 
 //サムネイル(Standardサイズ)を出力する
 echo $response->items[0]->snippet->thumbnails->standard->url;

方法

フロー

1googleアカウントを使用してYOUTUBE APIを有効化する。

↓

2YOUTUBE DATA API v3を有効にする。

↓

3APIリクエストを送るために使用するAPI KEYを作成する。

↓

4PHPでYOUTUBE動画の動画IDを使用してサムネイルを取得する。

googleアカウントを使用してYOUTUBE APIを有効化する。

googleアカウントでGoogle Developer Consoleにログインします。

最初にGoogleでhttps://myaccount.google.com/からアカウントを作成し、 Google Developer Consolehttps://console.developers.google.com/にログインします。
次にコンソール上で新規プロジェクトの作成を行います。プロジェクトはデフォルトで作成します。

ここでは「My Projects 50625」という空のプロジェクトが作成された。

YOUTUBE DATA API v3を有効にする。

左メニューから「ライブラリ」を選択し、表示されるAPIライブラリから「YOUTUBE DATA API v3」を選択、有効にします。

ダッシュボードからAPIライブラリのリンクを押して移動します。

次に「Youtube Data API v3」を選択します。

「有効にする」を押して有効化します。

APIリクエストを送るために使用するAPI KEYを作成する。

左メニューから「認証情報」を選択、プロジェクトを作成し、API KEYの作成、設定を行います。

コンソール上の「認証情報」から「＋認証情報を作成」を押して「APIキー」を選択します。

押すだけでAPI KEYが作成されます。

次にAPIKEYの設定を行います。キーの制限としてアプリケーションの制限とAPIの制限を設定します。

使用できる場所としてアプリケーションの制限を設定します、ここではHTTPリクエストを行うページが存在するドメインを設定することにします。
ここで設定する値が後にcURLで設定するリファラー設定と関連します。
正規表現で記載が可能

使用するAPIを制限します。今回はYOUTUBE APIを使用するため選択します。
※先にAPIの有効化を行っていないとここにはでてこない。

設定が終わるとコンソール上はこんな感じに見える。

PHPでYOUTUBE動画の動画IDを使用してサムネイルを取得する。

PHPでcURLを使用してYOUTUBEに対してHTTPリクエストを送信します。引数にYOUTUBE動画のIDを渡すことで指定の動画情報を取得できます。

自身のWebサイト(API KEY設定でリファラに登録した場所)からHTTPリクエストを行います。
今回は目的の動画の情報を取得したいため、先に動画のIDを既に取得している必要があります。
全部の文は以下のような感じで作成。

続きを読む

 function get_video($url, $query = array() , $api_ref){
   if ($query) $url .= ('?' . http_build_query($query, '', '&', PHP_QUERY_RFC3986));

   // curl init
   $ch = curl_init();

   // curl set url and option
   curl_setopt($ch, CURLOPT_URL, $url);
   curl_setopt($ch, CURLOPT_SSL_VERIFYPEER, false); // https の場合、証明書検証をしない
   curl_setopt($ch, CURLOPT_RETURNTRANSFER, true);
   curl_setopt($ch, CURLOPT_REFERER, $api_ref);

   $res = curl_exec($ch);

   // curl end
   curl_close($ch);

   return json_decode($res);
 }

 $api_key = 作成したAPI KEY;
 $api_ref = 設定したリファラ;
 $youtube_id = 目的のYOUTUBE動画ID;

 $response = get_video('https://www.googleapis.com/youtube/v3/videos', array(
    'key' => $api_key,
    'id' => $youtube_id, // ID
    'part' => 'snippet', // 取得するデータの種類 (タイトルや画像を含める場合はsnippet)
    'type' => 'video', // 結果の種類 (channel,playlist,video)
 ), $api_ref);
 
 //サムネイル(Standardサイズ)を出力する
 echo $response->items[0]->snippet->thumbnails->standard->url;

HTTPメソッドを送るURLを作成する

以下の処理は実際はこのようなURLを作成している↓↓↓

https://www.googleapis.com/youtube/v3/videos?key=APIKEY&id=動画ID&part=snippet&type=video


if ($query) $url .= ('?' . http_build_query($query, '', '&', PHP_QUERY_RFC3986));

cURLオプション設定

CURLOPT_REFERERはAPI KEY作成で設定した値を入れる。今回使用しているオプションは以下のような感じ。
参考はhttps://www.php.net/manual/ja/function.curl-setopt.php


// curl set url and option
curl_setopt($ch, CURLOPT_URL, $url);
curl_setopt($ch, CURLOPT_SSL_VERIFYPEER, false); // https の場合、証明書検証をしない
curl_setopt($ch, CURLOPT_RETURNTRANSFER, true);
curl_setopt($ch, CURLOPT_REFERER, $api_ref);

値	説明
CURLOPT_URL	取得する URL 。curl_init() でセッションを初期化する際に指定することも可能です。
CURLOPT_SSL_VERIFYPEER	FALSE を設定すると、cURL はサーバー証明書の検証を行いません。別の証明書を CURLOPT_CAINFO オプションで指定するか、CURLOPT_CAPATH オプションで証明ディレクトリを指定します。
CURLOPT_RETURNTRANSFER	TRUE を設定すると、curl_exec() の返り値を文字列で返します。通常はデータを直接出力します。
CURLOPT_REFERER	HTTP リクエストで使用される “Referer: ” ヘッダの内容。
戻り値	成功した場合に TRUE を、失敗した場合に FALSE を返します。

サムネイル画像URLの出力

サムネイル画像情報をピンポイントで出力している
参考はYOUTUBE動画クエリ結果で返されるJSONに戻り値のJSON情報を記載


echo $response->items[0]->snippet->thumbnails->standard->url;

参考

その他詳細

cURLでリファラ設定をしなかった場合のエラー

PHPのcURLでリファラを設定しなかった場合のエラーメッセージ、リファラを設定するか、リファラ制限を解除しろという雰囲気がでている。
curl_setopt($ch, CURLOPT_REFERER, $api_ref)を設定することで解消する。


string(555) "{ "error": { "errors": [ { "domain": "usageLimits", "reason": "ipRefererBlocked", "message": "The request did not specify any referer. Please ensure that the client is sending referer or use the API Console to remove the referer restrictions.", "extendedHelp": "https://console.developers.google.com/apis/credentials?project=129334364482" } ], "code": 403, "message": "The request did not specify any referer. Please ensure that the client is sending referer or use the API Console to remove the referer restrictions." } } " NULL

YOUTUBE動画クエリ結果で返されるJSON

PHPのcURLでHTTPリクエストをした結果として返されるJSON

YOUTUBE動画が存在しなかった場合で返されるJSON

動画ＩＤを指定しなかった場合、または動画ＩＤのＵＲＬが存在しなかった場合


stdClass Object
(
    [kind] => youtube#videoListResponse
    [etag] => 4A4yzir3y7zPgKvC8mQ3kushMZ4
    [items] => Array
        (
        )

    [pageInfo] => stdClass Object
        (
            [totalResults] => 0
            [resultsPerPage] => 0
        )

)